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タヌキぼーやの能・狂言を見に行こう


「松江城薪能」を見に行く[1]開演まで

日時
2008(平成20)年09月21日(日)17:45頃開演(20:15頃終演)
会場
松江城 馬溜 特設舞台(松江城山公園/島根県松江市殿町1-5)
演目
仕舞「石見銀山(いわみぎんざん)」浦田保浩(シテ方観世流)
狂言「千鳥(ちどり)」茂山逸平(狂言方大蔵流)
能「大社(おおやしろ)」井上裕久(シテ方観世流)
公演情報
http://sanin-noh-kyogen.info/log/20080921.html

2008年9月21日「松江城薪能」(松江城)の報告を,4回に分けて掲載します(長っ).回数はともかく,久々に本腰入った(つもりの)観能報告......いつもこんな風にできるといいのですが,なかなか思うに任せません(汗).

能・狂言の野外公演を見に行くのは,2007年9月15日「万作・狂言十八選 第三回:出雲狂言会」(出雲大社)以来,1年ぶり2度目だったわけですが,初秋の心地よい夕暮れとともに楽しめた「万作・狂言十八選」(これもちゃんと報告書きたいな〜)に比して,今回の「雨上がりの薪能」に関しては.気になる点が多々あったのは否めませんでした.そのことも含めて,一観客の視点で思ったところを書いてみます.

当日は,朝から強弱さまざまな雨が降ったりやんだりを繰り返していたため,「さすがに松江城での開催はないだろう,雨天時の代替会場くにびきメッセになるだろう」と思っていたら,予定通り松江城で開催との情報が.開場予定時刻である17:00ごろに現地へ到着すると,城山公園の入口から開場を待つ長蛇の列ができていました.30分前には強雨があり,このときは小雨に転じてはいたのですが,傘は畳めない状況.会場に入って席について開演を待つ間も,客席は至るところに傘の花(私も含めて).レイン・コートを用いる人も少なからず.和装には外套を欠かせず.会場で会った何組かの友人知人各位と交わす挨拶は,「本当に開催できるんでしょうか」といった類にならざるを得ず.

幸い,開演予定時刻17:30の直前に雨が上がり,晴れ間も見え始めたため,雨に濡れた舞台を整えて,予定から10数分遅れで松江市長と出演者の挨拶となりました.まさに奇蹟的なタイミングで空模様が転じてくれたわけですが,雨天時の代替会場を確保しておきながら,開演直前まで「果たして本当に野外で上演できるのか」と観客をハラハラさせるというのは,少なくとも観客本位での事の進め方には見えません.結果的に開演予定時間内の天候がどうなろうが,主催者は当日の早い段階で代替会場を使用するという決断をするべきだったと思います.予定の場所で開催できたことを,手放しで喜ぶことはできませんでした.

さて,市長と出演者の挨拶は済んだものの,最初の演目である仕舞「石見銀山」がなかなか始まりません,10分近く経ったころでしょうか,「雨でJR特急のダイヤが乱れ,『石見銀山』の出演者の一部が駅に到着していない」という場内アナウンスに,場内いっせいの嘆声があがりました.こういうときの観客への対応方法については,いろいろ考え方はあるのでしょうが,私はもっと早く説明があってもよかったと思います(当日の天候を思えば,観客も事情を察することができますので).ほどなく,遅れていた出演者の駅到着,会場到着の報が相次いで場内にもたらされ,18:15ごろようやく開演となりました.

つづく



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