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タヌキぼーやの能・狂言を見に行こう
7月から9月にかけて,にぎやかなことになっています
この「タヌキぼーやの能・狂言を見に行こう」......ネタには全く不自由していないのに,なかなか筆がとれず面目ないことです.見に行った公演,ワークショップ,展覧会などなど,文字に起こしていない感想数知れず(汗).
さて,9月21日(日)「松江城薪能」,9月30日(火)「益田能」の情報が,今日までにだいぶ詳しく出てきて,この夏注目の公演の情報がずいぶん蓄積されました.冷房が普及していなかった時代には夏は「能閑期」と呼ばれて,催しが少なかったそうですが,今ではこの地方でさえ「能閑期」は死語になったようです.
「益田能」をのぞくと,いずれも宍道湖・中海圏域の公演ですから,主に島根県東部や鳥取県西部にお住まいの方がお出かけになることと思います.私もいくつかのものには出かけるつもりです.ちょっと紹介してみましょう.
- 2008/05/31, 06/14, 07/12, 09/06 島根県民会館(松江市)
- 2008年 能楽基礎講座:能楽の楽しみ方と学び方
- 2008/07/18 島根県民会館(松江市)
- 野村万作・野村萬斎 狂言公演(島根県民会館40周年記念事業)
- 2008/08/15-16 松江イングリッシュガーデン(松江市)
- 夢幻語り:夢、異界、そして猫
- 2008/08/17 米子市公会堂(米子市)
- 妖怪狂言:茂山一門の世界
- 2008/08/24 正福寺(境港市)
- 幽玄の美 能楽空間
- 2008/09/21 松江城(松江市)
- 松江城薪能(松江開府400年祭記念)
- 2008/09/30 グラントワ(益田市)
- 益田能(室町文化フェスティバル)
明日7月12日(土)は島根県民会館で槻宅聡さんの「能楽基礎講座」第3回.謡曲と狂言の台本を声に出して読みます.文字通り「声に出して読みたい日本語」の世界.そのうち狂言は「二人袴」を取り上げる予定ですが,参加者にとっては,来週きっとオトクなことがあります.
と言いますのも,7月18日(金)に同じく島根県民会館での「野村万作・萬斎狂言公演」の演目のひとつが,その「二人袴」でして.次に見る能・狂言をもっと楽しむための「能楽基礎講座」で得たことを,早速実践できるというわけです.ワタクシ,「能楽基礎講座」は直接の関係者なもので,紹介に一層力が入ってます(笑).
さて野村万作・萬斎さん父子ですが,島根県内では2007年9月の出雲大社での「万作・狂言十八選」に続く2年連続の来演.くしくも昨年は万作さんの「三番叟」,今年は萬斎さんの「三番叟」となりました.公演チラシにはわずかしか触れられていませんが,今回は映像を駆使した「三番叟」ということで,ホール公演ならではの演出に期待しましょう.
8月15日(金),16日(土)の2回公演で,松江イングリッシュガーデン「夢幻語り:夢,異界,そして猫」.安田登さん(ワキ方宝生流),槻宅聡さん(笛方森田流),水野ゆふさん(舞台俳優)という,「2006年 松江・能を知る集い」の講師陣が再び松江にそろい,小泉八雲と夏目漱石の作品を朗読します.顔ぶれが顔ぶれなものですから,能の様式による演出が随所にあらわれます.もともと「夢幻語り」は,「2005年 松江・能を知る集い」の冒頭で,安田さんの語りと槻宅さんの笛による漱石『夢十夜』の「第三夜」を試演したのがその端緒.以来,島根県内各地でも,安田さん,槻宅さんのワークショップでは繰り返し上演されてきましたが,今回この地方では初めて,独立した上演として登場します.こちらもワタクシ関係者なもので,いずれ改めて詳しく紹介をしましょう.
続く17日(日)は「妖怪狂言:茂山一門の世界」.鳥取県では毎年恒例の茂山千五郎家の狂言会ですが,今年は鳥取市を離れて,妖怪マンガでおなじみ,水木しげるさんの出身地・境港市のとなり,米子市で,京極夏彦作の妖怪にちなむ新作狂言2番に,茂山千作さんの「魚説経」というお楽しみの多い内容です.茂山千之丞さんの当たり役だという「豆腐小僧」,見ておきたいところ.
境港市も負けじとばかりか,水木しげるさんの妖怪マンガの原点だという『六道絵 地獄極楽絵』を所蔵する正福寺の本堂で,08月24日(日)「幽玄の美 能楽空間」.昼は子ども向けの体験教室,夜は半能「舎利」と楽器体験.出演者や内容から見て,昨年8月に島根県安来市の松源寺で開催された「のぞいてみよう!世界遺産 能楽空間」の第2弾と思われます.
9月20日(日)は,松江開府400年の記念事業「松江城薪能」.やっと昨日,詳細が報道発表されました.仕舞「石見銀山」は,2006年に松江城前の島根県民会館で初演された創作能「石見銀山」の一部の略式上演.狂言が「千鳥」なのは,たぶん松江城が「千鳥城」とも称するのにちなんでのことでしょう.シテの太郎冠者は茂山逸平さん......フランス留学から帰ってきたのかな? 能「大社」は出雲大社を舞台とする脇能.同公演のサイトによると,寛文6年(1666),松江藩2代藩主・松平綱隆の家督相続を祝って,江戸の藩邸で上演されたのが「大社」だったとか.そんなこんなで,島根尽くし,松江尽くしの薪能,といったところでしょうか.
9月20日(日)「益田能」.会場となるグラントワでは,2005年に開館記念能を開催していますが,前回に引き続き,今回も喜多流の粟谷家と,野村萬斎さんの狂言という組み合わせ.今年のグラントワは「国立能楽堂コレクション展」とその関聯企画,そして「NHK はじめての狂言 鑑賞会!」と能・狂言関係の催しが続きましたから,その流れをくんで,益田の能・狂言が一層盛んになってほしいものです.
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ふ〜,いっちょあがり......って,なんだかものすんごい長文になりましたが(汗).やれば書けるじゃござんせんか,ワタクシ(ヲイ).
